百鬼夜行と暴走族 壱
だが、いつまでたっても男たちは起きねえ。
「大丈夫ですか?」
「ありがとうございます、ありがとうございます!」
おじさんは泣きながら土下座していた。
「もう、大丈夫ですよ。...よろしければお話を聞かせていただけませんか?」
「え、」
「何かわたしにできることがあるかもしれませんから」
「ですが...今知り合ったあなたに頼るわけには」
「今知り合ったからこそするんですよ。それに好きなんですよね、おせっかい」
と微笑んで手を取った。
ドキッ
なんだよ、これ。