百鬼夜行と暴走族 壱


こんなの、初めてだ。


...好きなのか、だが今見ただけの女だぞ。


「晋吾、どうかしたか」


「...いや、」


考えないようにするか



「ここじゃ何ですし、おじさんのお店に入りませんか?」


「...はい」


二人で立ち、歩こうとしたが


「あ、何かご用ですか?」


俺たちに気づき、尋ねてきた。


「いや、すげえなって。あと男たちは?」

直哉が聞くと、

「あぁ、話が終わって出てくる頃には居なくなってるから大丈夫です。」



微笑んだ。




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