百鬼夜行と暴走族 壱


最後の一人を片付け終わった

...すげえ、女がここまで出来るか?

護身術でも習ってたのか…


「...あんた、強いな」

直哉が女に近づきながら言う


「…またお会いしましたね」


「...名前は?」


「それは…」


言いたくないのか?だがこの女を知りてぇ




「晋吾だ」
「直哉です」


先手を打った。こっちが名乗れば相手は必然的に名乗らなければならないだろ?


「…十六夜といいます」


...十六夜?


「変わった名前ですね」



「えぇ、よく言われます」


十六夜は…微笑んだ

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