百鬼夜行と暴走族 壱
十六夜がそう言ってから少ししてから下が騒がしくなった。
「...来た、か」
「ええ、行きましょうか」
三人で下におりるとそこには...
「おぅ十六夜、迎えに来たぜ」
白と黒の髪、金色の目。群青の着流し、白い帯を粋に斜めに巻いているすごい美形の男が立っていた
その男は煙管を噛みながら下の奴等の鋭い視線を集めながらやって来た
「もうすぐ帰るって連絡したじゃない」
「あん?遅ぇから心配して来たんじゃ」
この男が十六夜の旦那、か。
「にしても、ここは野郎ばっかりじゃのぅ」
「晋吾さん、直哉さん。旦那です」
「少しだが十六夜が世話んなったな。天堂じゃ」
サラシ巻いて、胸元がはだけている。色男…敵わねぇ
「こ、こんばんは」
「晋吾と直哉だ」