百鬼夜行と暴走族 壱
同じくらいの友達じゃなかったけど、誰かと初めて遊んだ
鬼ごっこしたり桜の大樹の枝に座ったりしてすごく楽しかった
初めての時間はとても楽しくて時間が過ぎるのが速く感じてあっという間だった
「もう暗くなるから帰った方がいいよ」
「じゃあ、.........明日も遊んでくれる?」
「うん、またおいで」
笑って握ってくれた手は柔らかくて温かかった
友達と約束することに憧れてたから嬉しかった、だから最高の気分で女の人と別れて家に帰った
なのに……母親は居ない
楽しかった後だから寂しさ、虚しさが増した