百鬼夜行と暴走族 壱
...ペンダントだ。ペンダントを開くとこちらを向いてにっこり笑う俺と、俺の肩から手を回し、俺の胸の前で手を重ねて微笑んでいる十六夜さん。
ごっめん、なさい…
すっかり忘れててこんなとこに10年以上も
これは一緒に倉庫に持っていくことにした。こんな寂しい所に置いておけないから
でも立とうにも涙と嗚咽が止まらず無理だ。こんな状態で出たら何言われるか分からない
...しばらく真っ暗な部屋でアルバムとペンダントを胸に抱き締め泣いていた
下りるとあいつは寝ていた。だけど起こさないように物音を立てず家を出て倉庫まで走った