百鬼夜行と暴走族 壱
「そんなっ、翔炎たちが知れば喜ぶよ!旦那さんだって!」
俺が言うと十六夜さんは
『皆と....あのひとが』
切なそうに笑って俯いた
『...勝手に居なくなってほんとに悪いなって思ってる』
「っじゃあ、何で戻って来れないんですか...」
『詳しいことは話せないけど、お世話になってる人間のおじいちゃんがいるの』
おじいちゃん?
『うん、そのおじいちゃんは身体が弱くてね。あと少しの命らしいから、最期まで一緒に居たいの...』