百鬼夜行と暴走族 壱
「そうなんだ…」
『ごめんねぇ、我が儘に付き合わせて...』
嫌だ、十六夜さんのこんな悲しそうな顔みたくないよ…十六夜さんが選んで決めたことなんだ
「いいんです!生きてるって分かっただけでどんなに嬉しいかっ」
『琉威...』
呼ばれて十六夜さんは俺を見つめて
『強くなったね、それにかっこよく育って...』
っ!
やっぱり十六夜さんはかわいいじゃなくて、かっこいいって言ってくれた
十六夜さんはいつも俺の欲しい言葉をくれるね...
「あ、ありがとう」
照れくさくて俯いて言うと、頭に温かな感触
ぽんぽんっと頭に手をのせて撫でてくれた
雷斗たちが居るけどお構いなしに十六夜さんに抱き着いた