百鬼夜行と暴走族 壱
温もり
...十六夜さんには恋愛感情はないけど、この笑顔には誰もが見惚れる
『えぇ、だからそれまでこの人たちと今しかできないことを経験して、楽しんで...』
...どこまでも俺のことを考えてくれるんだね
「ありがとう...」
そう言うと思い出したように
『あのひとや翔炎たちには今と同じように言付けるから、明日にはここに来ると思うから、皆そのときはよろしくお願いします』
あのひと……たぶん、天堂さんのことだ
「あぁ、」
「わかりました」
『それじゃあ、琉威。また半年後に...』
「は、はい!待ってるから早く帰ってきて!」
十六夜さんは微笑んで消えていった......