百鬼夜行と暴走族 壱
十六夜さんが包んでくれた温もりがまだ残って身体中ポカポカしてる
「あれが十六夜さん、なんだ…」
「まさか、この中から出てくるなんてな」
「本物すげえ美人じゃん!」
「琉威に伝えたかったんだな」
...皆、ありがとう
「やっと、半年後に会えるんだ...12年ぶりに」
嬉しくて声が震える
...不思議だ、この前までは寂しくて不安だったのに
今、声を聞いて幻影だけど姿を見たらすごく嬉しいし、安心する
十六夜さん、やっぱり不思議な力を持ってるね