元カレ今カレ
「……ふーん」
腑に落ちない顔であたしから目を離す。
良かった…誤魔化せたみたいだ。
安堵のため息がが口から出ていく。
この感情が溢れでるのは時間の問題かもしれない…。
薄々気づいてたけど、尚輝への気持ちがだんだん大きくなってきている。
尚輝にこの気持ちを伝えたらどうなるだろうか。この関係は脆く崩れていくのだろうか。
「莉子?」
「………」
「莉子!!」
「!!」
目の前にはドアップの尚輝の顔…。
び、ビックリした。
「な、に?」
「なに?じゃねぇよ、本当にどした?」
「な、なんでもない!!ほら、行こ?」