恋桜
[隼人side]
「やべ…遅刻する…」
佐伯隼人 今日から高校生。朝はどーも苦手だ。
「隼人おはよう! ごはんしっかり食べなさいね?」
佐伯宏美 うるさいほど元気な母ちゃん。
俺には父親はいない。
父親は俺と母ちゃんを捨てて出て行った。
だから母ちゃんは俺を悲しませないようにいつも笑顔でいてくれた。
でも知ってるんだ。俺が寝ているときに声を殺して泣いていることを――
だから。俺は父親が大っ嫌いだ。
俺は父親のせいで人間をきらいになった。
好きという感情もない。
人に裏切られるのが嫌いだから
高校生活──
俺は変わることが出来るのだろうか──
「やべ…遅刻する…」
佐伯隼人 今日から高校生。朝はどーも苦手だ。
「隼人おはよう! ごはんしっかり食べなさいね?」
佐伯宏美 うるさいほど元気な母ちゃん。
俺には父親はいない。
父親は俺と母ちゃんを捨てて出て行った。
だから母ちゃんは俺を悲しませないようにいつも笑顔でいてくれた。
でも知ってるんだ。俺が寝ているときに声を殺して泣いていることを――
だから。俺は父親が大っ嫌いだ。
俺は父親のせいで人間をきらいになった。
好きという感情もない。
人に裏切られるのが嫌いだから
高校生活──
俺は変わることが出来るのだろうか──