TIME MACHINE
目の前の変人はというと、私の顔をじっと瞬きもせずに見ていた。
なんで見てるの…?
あ、まさか…。仲間呼ぶ気…?
…だめだ、怖がっちゃ。
強気でいないと…。
私は男の私をじっと見つめる目を見つめ返すように睨む。
睨んでいると、なぜかグリーンや青に次々と変わる目の色がそこにはあった。
えっ、と言葉を発する前に男は目とはなの先。
そのままの意味で、目の前にいた。
きめ細かい真っ白な肌が目に入る。
本当に人かというくらい、男は白くて綺麗だった。
「乱暴なんかしないよ?」
僕、やさしいからね、と耳元で囁くと私の手を引っ張り起こした。
瞬間、柔らかくて温かい肌に触れる。
またもや、声をあげるよりも先に彼の胸の中で私は意識を落とした。