TIME MACHINE
鼻や唇、瞳はすべてどれも綺麗に均等に感覚がとれて端正な顔だ。
肌もきめ細かくて白いから、よけいに人間味がなかった。
…なんか、本当に人間じゃないみたい。
足はつるつるで長いし…、羨ましい。
9等身くらいあるんじゃないの?
綺麗すぎてなんか…、と思ったところでふと気づく。
「なんで私の服着てるの?」
都内でもかわいいと有名なうちの制服。
この制服が着たくて入学したのだ。見過ごすはずがない。
若干、はち切れそうな首もとを睨むと変人は慌てながら脱ぐよ、と言った。
なんか、さっきから私けっこう普通に会話してるけど…大丈夫かな。
…一応、これは誘拐なんだろうか。