私の彼氏は特殊捜査官

琴美side

玄関の前に着くと、

秀が私をそっと下ろした。

目をパチクリさせて、

秀を見た。


「人が通らなかったからよかったけど、

急にあんな事してどうしたの?」


私の質問に、

秀は微笑んだ。



「なんとなくしてみたかったから」



…なんとなくって。


秀は時々、

何を考えてるんだかわからなくなる。


「もう、あんなことしないでね?」


私の言葉に、

頷いた秀は、私に手を振ると、

車の方に向かって歩き出した。


私は秀がいなくなるまで、

見送った。


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