らくがきレター
「絢芽~屋上行こっ!紗彩(サアヤ)と優雨(ユウウ)と零(レイ)と美桜(ミオ)と大雅(タイガ)と新汰(アラタ)は先行ってるって」
あたしは優芽からの返事に「うん」と答え歩きながら携帯を開く。
【メール受信一通】
誰だろ?と思いながらロックを解除する。
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FROM,胡桃
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お久(沙*・ω・)
今からカフェテリア集合おk?
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『おk(。・x・)ゝ』と返事を返す。
「優芽!あたし用事できたから行くわ。終わったら行くから」
「了解~。んじゃまた後で」
優芽達のお誘いを断り、胡桃が待つカフェテリアへと足を進める。
あたしの幼馴染の胡桃。
胡桃はあたしの良き理解者。
唯一、心を許せるしあたしの過去を知ってる。
隣のクラスにいて、超美人。
茶髪美少女で性格も良くていいと有名。
スカウト数は数えきれない。
カフェテリアにつくと、彼女を探す。
「見つけた......」
胡桃は存在感抜群。
学校イチのお顔だもん。
「も~絢芽遅いよぉ~!」
胡桃はふくれっ面をする。
まじ可愛い。
「だって優芽達に屋上で食べよって誘われて断ってたから」
「そっかーごめんね」
「胡桃のお誘い、嬉しかったんだもん」
「キャー!絢芽、可愛いね~.....みんなにもこの笑顔見せてあげたいよ」
「あたしは可愛くないよぉ」
「黒髪美少女って有名だけど?」
「美はないでしょ~!!」
たしかに黒髪だけどただの女の子。
「で?心許せる人は見つかった?」
あたしは首を横に振った。
「胡桃だけ」
「その笑顔堪らないんだけどぉ~」