らくがきレター







「絢芽~屋上行こっ!紗彩(サアヤ)と優雨(ユウウ)と零(レイ)と美桜(ミオ)と大雅(タイガ)と新汰(アラタ)は先行ってるって」



あたしは優芽からの返事に「うん」と答え歩きながら携帯を開く。




【メール受信一通】



誰だろ?と思いながらロックを解除する。



_____________
FROM,胡桃
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
お久(沙*・ω・)
今からカフェテリア集合おk?

_____________




『おk(。・x・)ゝ』と返事を返す。







「優芽!あたし用事できたから行くわ。終わったら行くから」



「了解~。んじゃまた後で」





優芽達のお誘いを断り、胡桃が待つカフェテリアへと足を進める。













あたしの幼馴染の胡桃。
胡桃はあたしの良き理解者。
唯一、心を許せるしあたしの過去を知ってる。
隣のクラスにいて、超美人。
茶髪美少女で性格も良くていいと有名。
スカウト数は数えきれない。










カフェテリアにつくと、彼女を探す。

「見つけた......」



胡桃は存在感抜群。
学校イチのお顔だもん。







「も~絢芽遅いよぉ~!」

胡桃はふくれっ面をする。
まじ可愛い。





「だって優芽達に屋上で食べよって誘われて断ってたから」





「そっかーごめんね」




「胡桃のお誘い、嬉しかったんだもん」






「キャー!絢芽、可愛いね~.....みんなにもこの笑顔見せてあげたいよ」




「あたしは可愛くないよぉ」







「黒髪美少女って有名だけど?」




「美はないでしょ~!!」







たしかに黒髪だけどただの女の子。



「で?心許せる人は見つかった?」





あたしは首を横に振った。

「胡桃だけ」




「その笑顔堪らないんだけどぉ~」














< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop