恋愛、友情。ときどき涙。
それぞれの気持ち
綾乃side


音ちゃんと結城先輩がデート……。


音ちゃんが嬉しそうで私も嬉しいんだけど……

でも……やっぱり素直には喜べなくて。

諦めるって決めたのに……。

ときどき、先輩を学校内で見かける度に気持ちはどんどん膨らんでいく。


「……はぁ」

「綾乃?どうしたの?」


音ちゃんが心配そうな顔で聞いてきた。

音ちゃんに心配させちゃいけない……。


「そういえば綾乃。
この前の恋の悩みはどうしたのよ」

「あ、アサちゃん……!?」

「恋?」

「ち、ち、違うの!」


音ちゃんを見て焦る私。

恋だなんて言えないよ……。


< 101 / 220 >

この作品をシェア

pagetop