恋愛、友情。ときどき涙。


上手くいってるんだ……。

今週の日曜日に遊びに行くって行ってたもんね……。


胸がズキズキして痛い……。


「……それで?」

「え?」


アサちゃんは私に優しく微笑みかけた。


「綾乃は何に悩んでるのかしら」

「え……」


驚いた私に対して、アサちゃんは優しい声で続けた。


「何でも言って。
そしたらスッキリするかも」


アサちゃん……。

やっぱりアサちゃんはお姉ちゃんみたい……。


「もしかして……音羽には言えないこと?」

「……どうして分かったの?」

「何となくそうかなって……」


アサちゃんには敵わないや。

私は小さく笑ってアサちゃんの顔を見た。


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