恋愛、友情。ときどき涙。
誰もいない教室で二人きり……。
学年が違う俺達は普通ならこんなことはない。
俺は音羽の前にゆっくりと座った。
「空から聞いた?」
「約束破るなってやつですか?
聞きましたよ」
ふわっと音羽が微笑んだ。
可愛いんだよな~……これがまた。
「何かあったの?」
「あ……ちょっと先生に捕まっちゃって……」
「あー、そっか。
そりゃツイてないな」
「ホントですよね~。
でも、ごめんなさい」
「大丈夫だよ」
音羽、学級委員だからいろいろと大変なのかもな~。