恋愛、友情。ときどき涙。
湊side


楽しそうにはしゃぐ音羽。

ここに来てよかったなと思う。


「結構たくさん乗りましたね!」

「そうだな。
遊園地に来てこんなにはしゃいだの久しぶりかも」


ていうか、そもそも女の子と二人で遊園地に来たの初めてだし……。


「ちょっと休憩するか」

「はい」


近くにあったレストランに二人で入る。

さっきまで散々二人ではしゃいでたのに、こうやって向かい合って座ると何か緊張する……。


「湊先輩!」

「ん?どうした?」

「あの子、可愛くないですか?」


音羽の視線の先には、両親に手を引かれてよちよち歩く3歳ぐらいの女の子。

確かに……可愛い。


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