恋愛、友情。ときどき涙。


「子供、好きなんだ?」

「小さいものは好きですよ。
小動物とか」

「まぁ、音羽自身が小動物みたいだしな」

「ちょっ……それって褒めてます?」

「褒めてる褒めてる」


小柄な体。

クリクリした目。

一人にしておくと危なっかしい生き物。


うん、正に音羽にピッタリ。


「まぁ……昔はよくリスっぽいって言われてましたけど」

「今も十分リスっぽいけどな」

「どこが似てますか?」


どこ?

そうだな……


「……ちっちゃいとこ」

「結局そこじゃないですかー!」

「いや、だってお前の第一印象それなんだもん」

「もっといいところないんですか?
優しそうとか明るそうとか……」


音羽を初めて見たときか……。

去年の春……

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