恋愛、友情。ときどき涙。


「あ……一個あったかも」

「何ですか!?」

「可愛い」

「っ…………!!」


顔を真っ赤にしてうつむく音羽。

何か……言った俺まで恥ずかしくなってくるじゃん!


「……何か今日の湊先輩、鈴木先輩みたいです」

「隆やん?」

「鈴木先輩、いつもそう言ってくるから」


あぁ……確かに妹みたいだとか言って、可愛いとかいろいろ言ってるな、いつも。


「でも俺は……音羽のこと、妹みたいとか思ったことないから」

「え?」

「俺は………」


その時、どこからかガッシャーン!という何かが割れた音が聞こえてきた。

ビックリして振り返ってみると、さっきの女の子がお皿を落として割ったみたいだった。


……今、俺……何て言おうとした?

告白しようとした!?


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