恋愛、友情。ときどき涙。
うわっ……何かまともに顔見れなくなってきた。
音羽は前で美味しそうにパフェを食べている。
「音羽って本当に甘いもん好きだよな」
「スイーツがなかったら生きていけないです!」
幸せそうな顔。
音羽のその顔を見てるだけで自然と俺も笑顔になっていく。
「次、どこ行く?」
「もう結構いろいろ乗りましたよね~。
あと乗ってないのは……」
レストランの窓から見える乗り物。
音羽の目はあの乗り物を捉えていた。
「観覧車……か」
観覧車って言えばあれだろ?
狭い密室に二人きりで……
い、いや、別に変なこと考えてるわけじゃないけどさ……
「……乗るか」
「え?」
「せっかく来たんだから乗らなきゃ損だろ」
「そう……ですね」