恋愛、友情。ときどき涙。
湊side


学校を出るときに見かけた音羽。

声をかけようと思ったけど……先に音羽に声をかけたのは海斗だった。


「何だあれ……」


海斗の胸にもたれかかるようにする音羽……。

羨ましい……じゃなくて。

あれも幼なじみの特権か……?


ってか、全く動じてない海斗が凄い……。

普通好きな子にあんなことされたらドキドキしちゃうでしょ。


何事もなかったかのように校門を出ていく二人……。

その二人の後をこっそり……い、いや……つけてるわけじゃなくて……

あれだ。

向こうの方にあるスーパーに用が……

そう自分に言い聞かせて電柱の裏に隠れる。


これじゃ……ストーカーみたいじゃん……。


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