恋愛、友情。ときどき涙。
最近はため息ばかり。
くーちゃんにも心配かけてるし……。
仲直りしたい……けど……あたしの意地が邪魔をする。
「くーちゃん……」
「すっげぇ暗い顔だな」
「くーちゃんしかマトモに話せる人がいないの……」
「仲直りしろよ。
何があったか知らねぇけど」
でこぼこコンビで話してると、よく周りに人が集まってくる。
今はそっとしておいてほしいのに……。
あたしは周りに顔が見られないようにうつ向いた……。
「……外、出るか」
そんなあたしに気を遣ってくれたのか、くーちゃんはあたしを教室から連れ出した。
学年一背が高いくーちゃんと、学年一背が低い(と言われる)あたし。
でこぼこすぎるぐらいでこぼこなあたし達は廊下を歩いてるだけで注目の的。
「矢崎と三上だ」
「でも、何か様子おかしくない?」
「そう?いつも通りにでこぼこしてるけど」
くーちゃんはあたしを壁側に追いやりながら歩き、あたしの顔が見えないようにしてくれた。
ごめん……ありがとう、くーちゃん。