恋愛、友情。ときどき涙。


……保健室で寝てこよっかな。

何か疲れたし……。


そう思って振り返り、屋上から出ようとすると……ちょうど屋上のドアが開いた。


「………音羽」


まさか俺がここにいるとは思ってなかったみたいで、音羽は目を丸くして驚いていた。


「海斗……」


音羽は少し戸惑っていたけど、ゆっくりと俺に近づいてきた。


「えっと……またサボり?」

「あぁ……まぁ」

「…………………」

「…………………」


……やっぱり前みたいな楽しい雰囲気にはなれない。

話が続かない……。


「沢木と……仲直りできてよかったな」

「うん……」


音羽は俺の顔を見ようとしない。

少し下を向いてしまっている……。


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