恋愛、友情。ときどき涙。


「い、いや……その……な?
だから……あれ……あれだよ!
ほら、その………あーっ!!もう!」

「先輩……?」

「俺、超カッコ悪……」


先輩は顔を真っ赤にしながら真っ直ぐあたしを見た。

あたしも先輩な目に吸い込まれるように先輩を見る……。


「……音羽は今のままが一番可愛いと思うから。
だから……別に背なんて関係ないと思うし。
つーか、寧ろ俺は……有りだと思うけど」

「先輩……」


だんだん顔が火照っていく……。

あたしは恥ずかしくなってきて先輩から目をそらした。

そんなこと言われたの……初めて。

先輩のことまともに見れないよ……。

どうしよう……ドキドキが止まんない……。


「も、もう帰ろう!
うん、そうだ、そうしよう!
ほら、音羽早く準備しろー」

「え!?
まだ書き終わってな……」

「早くしないと先に帰るぞー。
あと五秒。
いーち……」

「ちょ、ちょっと待ってください!」


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