恋愛、友情。ときどき涙。


家の中に入ると、玄関にサイズの大きい男物の靴が綺麗に揃えられていた。

弟のにしては少し大きいその靴。

あたしはすぐに誰か分かって、リビングのドアを開けた。


「姉ちゃんおかえりー」

「おかえりー」


テレビの前に座って弟の玲音―レオン―とテレビゲームをしてるあたしと同じ学校の制服を着た男。


「どうしたの?」

「今日親がいねぇから夕飯食わせてもらうの」

「海斗兄ちゃん、もう一回!」

「いくらやっても俺には勝てねぇよ」


杉山海斗―スギヤマ カイト―
あたしの隣の家に住む幼なじみ。
サッカー部のエース。


「アッキーは?」

「彰斗は友達のとこ」


海斗の弟、彰斗―アキト―
通称、アッキーはあたしのもう一人の弟みたいな存在。

可愛いんだよ~。


< 24 / 220 >

この作品をシェア

pagetop