恋愛、友情。ときどき涙。


「……なぁ、音羽」

「ん~?」

「……いいや、やっぱ何でもない」

「え、何?
気になる気になる!」

「何でもないって。
気にすんな」

「え~……」


何だったんだろう……。

気になるけど……言いたくないならしょうがないか。


すると、机の上に置いたあたしのケータイから着メロが鳴り響いた。


「誰だろ……」


受信したメールを見た瞬間、あたしは思わず笑顔になった。


「メッチャ嬉しそうな顔」

「うん、だって嬉しいんだもん」

「……湊先輩から……とか?」

「先輩?違う違う。
新しい友達だよ」

「友達?」


< 26 / 220 >

この作品をシェア

pagetop