恋愛、友情。ときどき涙。
「いいな~……海斗。
亜沙美と同じクラスで」
「お前は空がいるだろ。
それにその沢木っつーヤツも」
「うん!
楽しくなりそう……だけど、やっぱり海斗と亜沙美もいてほしかったな~……」
あたしのことをよく知ってる海斗と、ちゃんと理解してくれる亜沙美。
あたしの大事な大事な親友。
「……別に同じクラスじゃなくたって一緒にいれるだろ」
「お隣さんだもんね」
「そう……だけど……俺が言いたかったのは……」
「あ、綾乃から返信!」
嬉しそうにケータイに飛び付くあたしを見て、海斗はフッと小さく笑った。
「ま……いっか」
あたしを見つめる優しい眼差し。
それに気づかずに、あたしは新しくできた友達にメールを返していた。