恋愛、友情。ときどき涙。
よく分からない……この気持ち。
ただ……結城先輩といるときにだけ感じるこの気持ち。
「あ、音羽。おかえり」
「湊先輩!」
「ん?」
戻ってきた音ちゃんは突然大声で結城先輩のことを呼んだ。
「どうした?」
「お願いがあるんですけど……」
「何だ?」
すると、音ちゃんは大きな声でとんでもないことを言った。
「付き合ってください!!」
…………………。
…………………。
「………え?」
体育館中が一瞬にして静まり返った……。