恋愛、友情。ときどき涙。

気づいてはいけなかった恋心

綾乃side


お昼休み。

私は屋上で音ちゃんとアサちゃんと一緒にお昼を食べていた。


「そういえば、音羽。
湊先輩とはどうなったのよ」


突然そんなことを言い出したアサちゃんに音ちゃんはゴホッゴホッとむせ出した。

そんな音ちゃんの反応にニヤリと笑うアサちゃん。

は、ハンターの目をしてる……。


「その反応は……何かあったのね？」

「……何もないよ。
……何か最近、避けられてる気がするし」

「避けられてるって……何かしたの？」

「何もしてないよ。
でも……前より距離が遠くなった気がする」


はぁ、とため息をつきながら遠くを見る音ちゃん。

そんな音ちゃんにアサちゃんは優しく声をかけた。