恋愛、友情。ときどき涙。
すると、音ちゃんの幼なじみさんの隣にいた男の子が音ちゃんに話しかけた。
「矢崎、何かあったのか?」
「陽太君!」
「陽太。
あんまり甘やかすな」
「いいじゃん。
面白そうだし。な?」
「ねー!」
楽しそうな音ちゃんと陽太君?という人。
音ちゃんの幼なじみさんは小さくため息をついた。
「それで?
何があったの?」
「あのね、ケーキバイキングに行きたいんだけど……今だけ五人で行けば割引なの!
でも、あと二人足りなくて……」
「ケーキバイキング!?」
突然、キラキラした目になった陽太君という人。
「うん。陽太君、興味ある?」
「ある!メッチャある!
俺、甘いもん超好き!」
「ホント!?
じゃあ一緒に行こ!?」
「行く行く!」
嬉しそうな二人。
そんな二人の横でアサちゃんがボソッと呟いた。
「神田って甘いもの好きだったんだ」
「アイツ、いつも菓子食ってるから」
「ふーん」
「つーか、お前も行くんだろ?」
「そのつもりだったんだけど、行けなくなっちゃって」
「は?
じゃあ一緒に行くのって誰?」
音ちゃんの幼なじみさんがそう聞くと、アサちゃんは私を前に出した。