恋愛、友情。ときどき涙。
「陽太君、モテ期だね」
「たまたまだよ、たまたま」
音ちゃんに三上君に杉山君に神田君。
杉山君や神田君のことはまだよく分からないけど、音ちゃんと三上君はクラスでもいつも中心にいるような人気者。
きっと杉山君も神田君もそう。
アサちゃんだってみんなから慕われてる。
私は……クラスにいてもあまり目立たない方。
何か……全然違うな。
そんなの初めから分かってたけど……改めて思うと……。
「綾乃?どうしたの?」
「へ……?」
「何かボーッとしてる……」
「そ、そんなことないよ……」
音ちゃんが心配そうに私を見た。
いけないいけない……。