恋愛、友情。ときどき涙。
「楽しみですね!」
あたしが言うと、先輩は優しく微笑んであたしの頭をそっと撫でた。
ドクン……。
徐々に速くなっていく鼓動……。
先輩はあたしの頭に手を置いたまま……あたしの目をじっと見ていた。
「先……輩?」
「……やっぱ音羽といると落ち着く」
「え……?」
先輩はフッと小さく笑うと、そのままあたしの髪に手を通した。
優しく撫でられる髪……。
あたしは先輩から目を離せずに……じっと見つめていた。