恋愛、友情。ときどき涙。


「でもね……あたし、ずっと結城君のことが好きなの!
あのとき、何であんなことしたんだろうって……ずっと後悔してた」

「でも、俺は……」

「二番目でもいいから!」


二番目………?

……何だよそれ。


「……どういう意味?」

「だから……その好きな子の次でいいから。
浮気相手でもいいから……だから……」

「……ふざけんな」


自分でもこんな声出んのかってぐらいドスのきいた低い声が出た。


「結城君……?」

「お前……前と変わってないな」

「え…………」

「あの時は軽い気持ちで付き合ってた俺も悪かったけどさ………今分かった」


俺は冷たい目で相川を見据えた。


「……お前も最低だな」


俺はそのまま何も聞かずに体育館へと歩いて行った。

一度も振り返らずに。


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