†蝶鬼鈴†

………………。


ん?
もしかして、あの人!?


「ほほぉ、誰かと思えが犬どもか。」


池田屋でいた、男だった。

その後ろには、もう2人いる。


「誰だてめえ?」
土方さんが、挑発するように言う。


フッ
男は、不適な笑みをこぼした。

なぜだろう、懐かしい。
気のせいかな?



「お前、生きていたのか。」

沖田さんを見ていた。

思いだしたのか、睨みかえす。



月を隠していた、雲がなくなり。


ほんのり、明かりができた。



まるで、始まりの合図を告げるかのように…



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