†蝶鬼鈴†
兄上?
「総司、知ってるのか?」
原田さんが、すかさず聞く。
皆振り返り、一気に沖田さんを見た。
しかし、答えようとはせず。
ずっと金髪の男を、睨み返していた。
『あ……あの人は、池田屋のときに二階にいた方です。それで、沖田さんが…』
私は困惑する中、口にした。
ということは、敵?ということになる。
一斉に皆、男を睨む。
「いったい何のようだ。」
土方さんは、敵と判断したのか。
先程とは違い、睨みつけている。