†蝶鬼鈴†
said 沖田
said 沖田
夜の巡察が終わって。
縁側に座っていた。
最近、何かが突っかかる。
そんなことを、屯所を明るく照らす月をぼんやり見ながら考えていた時。
ふと、あの子の顔が頭をよぎったと同時に。
僕を呼ぶ声が聞こえた。
その声は、僕が望んだ人では無かった……。
嘘っぽい涙を流しながら紗枝ちゃんは話だす。
初めは、無関心だったが彼女の名前が出てきた。
「それで、私。抵抗したんですけどぉ…。怖くて………」