†蝶鬼鈴†
そして、

私は床を蹴り、金髪の男に襲いかかった。

男はそれを受けた瞬間、目を見開いた。何故だかは、わからない。

攻撃は、跳ね返された。

けど、私は刀を振るい続ける。

連続して響く金属の音。

まるで、今まで使っていたかのように体が動く。

なにもかも、わからない。

どうして、私は刀が使えるの…?



そう考えた時だった。

金髪の男が、大きく後ろにとび、そして、刀を納めた。


「俺の務めも終わっている。」


その男はそれだけを言い残し、壊れかけた窓から外に飛び出した。

窓に駆け寄り外を見たけど、それらしき男の姿は見えない。




はぁ…。
自分でも何が起きたのか、
まだ整理が出来ていない。
< 20 / 254 >

この作品をシェア

pagetop