†蝶鬼鈴†
彼女の姿は見えるはず。
僕は、焦る気持ちを抑え。辺りをまた探したが……
結局、彼女を見つけることはできなかった。
「くそっ!!!!」
怒りをグッとこらえ、拳を強く握りこらえる。
しばらくすると、一旦帰るように命じられ、合流した佐之さんたちと帰ることにした。
「ちくしょ。俺らのせいだよな。」
「佐之。とにかく、また明日探してみよう。」
「新八っ……。でもよ、あいつ泊まる場所なんかないのに。」
この時から、崩れ初めていたのかもしれない。
運命は…………
けして、いい方向へとは向いてくれなかった。