†蝶鬼鈴†

正直、ご飯もろくにとってないから、声を出す気力も体力もあまりなかった。


「……、…。」


そんな私を、永倉さんは冷ややかに見ていた。




「早く殺してよ!」



「もぅ嫌…死なせて。」


いくら言ってもも、永倉さんは聞く耳を持たなかった。

辛い。


「なあ、吐いちまえよ。そうすれば楽になるさ。」

「本当に何も知らないんです!」

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