†蝶鬼鈴†


皆の足音は、私が寝ている部屋の前で止まった。

障子があく。


そこには、変わらない皆の姿があった。
…良かった。


「静乃ちゃん!!!!!」
私が、起きているのに気づいた、沖田さんが叫ぶ。

声大きいよ…汗
体に響くんだけど。


「なっ…なに!!」
皆、ぞろぞろ入ってくる。


「良かった。目が覚めたんだね。あの時は死んじゃうかと思ったよ。」

沖田さんが、心配そうに私を見てくる。


何か、よく覚えてないんだけど…

皆に心配かけちゃったな。

「ごめんさ…ぃ」

私は、皆を見て謝った。
< 77 / 254 >

この作品をシェア

pagetop