†蝶鬼鈴†

幼い私の、泣き叫ぶ声が部屋中に響き渡る…。


お兄ちゃんは、憎しみと悲しみを持った自分の拳を、力いっぱい握っていた。



「さようなら…。」

私のお母さん、お父さん。


心で呟いたのだった…。


ふと、気付くと顔に冷たいものが流れる。

何だろう…


それは、涙だだった。

いつの間に出たんだろう。どうして、私はなぜ、こんなにつらい人生を送っているの。。



つらいよ…
誰か、助けてょ………。


私は、あの時と同様、視界が揺らぐ。

そして…意識を無くした。
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