【完】君と僕はファンタスティック!?
「しょうがないだろ?実の親に育てられた奴らに俺の気持ちなんてわかるはずがない!」
「バカ…もう高1でしょ?小学生のような子供じゃないじゃない。」
梨羽は涙を流した。
「あんたのために羅守は毎日涙を流してるの。中途半端な気持ちで美和ちゃんのそばにいたら両方に申し訳ないじゃない。」
「俺は…自分の気持ちがわからない。」
「柴崎…美和ちゃんのために柴崎が苦しむなんて耐えられないよ。」
「俺は…やっぱり…羅守が好きだ。」
「お兄ちゃん!!私のものなんでしょ?私が自殺してもいいの?」
「美和ちゃんもそうやって簡単に"死ぬ"なんて言わないで!」
「なっ?羅守ちゃん?」
「そうやって脅迫するなんて最低よ。命を粗末にしないで!」
「うっ…。私…頑張って病気治してお兄ちゃんを私のものにする。羅守ちゃん…許さないから。」
こうして、私たちは美和ちゃんを説得することができた。