【完】君と僕はファンタスティック!?
次の日、私は久しぶりに学校へ行った。
『羅守ー大丈夫?』
『おー熊谷じゃん♪』
やっぱり私、このクラスが好き。
「羅守ーこれ渡せって言われたんだけど。」
梨羽が私に1枚の紙を渡した。
「え?なにこれ。」
私は折っている紙を開いた。
"今すぐ屋上へ。"
「え?今からって…もう授業始まるじゃん?」
「とにかく行ってみる。」
私は屋上にでた。
懐かしい…この優しい風。柴崎のことで悩んだときよく優しい風がふいたよね。
「羅守。あんたに話があるの。」
「振り向くとそこには双葉咲良がいた。」
「何よ…。」
「柴崎君を私に渡しなさい。でないとひどい目に遭うわよ。」
「何よ。いきなり脅迫?バカらしいわ。柴崎が振った理由がわかる。」
「な…なんですって?」
「柴崎は諦めなさい。私たちはやっとこの仲を手に入れたの。邪魔は許さない。」
「許さなくて結構よ。そのごう慢な態度も今のうちよ。」
「そんなことに私は脅えないわ。私には柴崎がいるんだから。」