【完】君と僕はファンタスティック!?



「美和が今日退院するらしい。」


あれから2週間後、柴崎はいつもの屋上で私にそういった。


「そうなんだ。私達このままでいれるよね?離れたりしないよね?」


「ったりまえだ。何があっても俺は羅守を選ぶ。」


「ありがとう。信じてるから。」


「羅守。ちょっと笑って?」

「え?なんでよ。」


「いいから早く!」


「ふふっ…」


カシャ…!


「あ、ずるい!写真撮るなんて聞いてないし!」


「なぁ、羅守!!俺はお前のの、お前は俺のでケータイで写メ撮りまくろうぜ。」

「いいわよ。時間内にたくさん写真が撮れた方の勝ちね。負けたら…相手のいうことを聞く!」


「っしゃ!!その賭け乗った!」





カシャ!!カシャ!!






「15枚対15枚か〜。」


「俺らってファンタスティックカップルだな(笑)」


「だね。枚数も同じとかすごいわ。」


「罰ゲームはどうしよ…。」

「うーっ……









なぁ…」





「ん?」















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