Bitter Kiss.
秘密
『キャ−!!!』

いつもと同じ毎日。

いつもと同じ教室。

そして
いつもと同じ、歓声。

ドキッとして振り返った。

「南先輩と秋先輩通るよっ」

「苺っ見ないの!?」

同じクラスで仲良いミサと舞が苺を呼んでる。

あたし、羽山 苺(ハヤマイチゴ)高−。

お世辞くらいには可愛いって言って貰える、
今時女子高生。

胸まである少し色の抜けたストレートの髪が、
綺麗ってよく言われてちょっと自慢。
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