Bitter Kiss.
終礼が終わってすぐ、
南の家へ向かう。

もう何度目だろう。

すっかり覚えてしまった道程。

南は実家だけど、
両親は共働きらしくいつも家には居ない。

しかも一人っ子だから、苺が頻繁に出入りしても大丈夫なのだ。

「南−♪」

いつもみたいに勢いよく南の部屋のドアを開ける。

「来たよ−♪って・・・アレ?」

ベッドにもたれ掛かっている南に元気がない。

ってゆうか・・・

なんか陰気なオーラが出てるんですけど・・・
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