不良に恋する歌姫。
タイトル未編集
鍵を忘れたあたし
長い長い廊下。
あたしは今、その廊下を全速力で走っている。
夏が過ぎ去ろうとしてる今、少し冷たい風があたしの耳に優しく触れる。
あぁ、気持ちいいな。
そんな単純なことを頭の中に浮かべながらあたしは走っている。
走って、走って、走っている。
…なんだか、メロスになった気分。
『…っ、もう…無理。』
体力無いと、本当に困る。
皆さん、気になりません?
あたしが今、何処に向かっているのか。
……はは。
聞こえてきたよ。
皆さんの心の声が。